ビー玉を覗いた世界で生きる

ハンディのある自分を知るために書いてみます

埋まらないハンディ

 私は16歳で統合失調症になり、25歳でメニエール病になり、最近ASD(旧アスペルガー)グレーゾーンだと判明しました。

 虐待サバイバーとまでは言い切れないけれど、機能不全家庭で育って、おそらくアダルトチルドレンと呼ばれるジャンルに入るかと思います。

 

 障害者手帳は現在2級で、使う事はあまり無いですが成人して実家を離れてから顔写真付きの身分証代わりに取得しました。

 ASDに関しては学生時代からずっとそうではないかと疑っていて、脳波の検査で過眠や発達障害を診断している東京の病院を受診した際に判明しました。

 特性としては聴覚過敏や過眠、不安を感じやすい性質があるそうです。

 

 若年で精神疾患に罹りましたが、これまで一度もオープンで仕事に就いたことはありません。

 正直、人と話す事が苦手で得意な職場環境では無かったのですが、調理師免許を持っていることと料理が好きなこともあって接客業しかした事がありません。最長勤続記録は3年で履歴書を書いてみるとアルバイトも含め、今やなかなかの転職回数になってしまいました。

 ほぼ全て、体を壊しての自己都合退職です。面接で落ちたことはありませんが、円満退職ができた事もありません。お世話になっていた会社からしたら迷惑な話ですが、そんなことを繰り返してきました。

 

 めまいで立てなくなるほど無理をしても

 原因不明の体の痛みを我慢しても

 味が分からなくなるほど常に緊張していても

 一般的には適正範囲でも過眠傾向のある私には全然足りない睡眠時間で毎日アラームに恐怖しながら起床して出勤しようと

 ついには、まかないを食べながら寝落ちして椅子から転げ落ちようとも

 

 世間一般で求められる労働基準には全く届かないのだと、ようやく認めました。

 

 かと言って障害者雇用の手取りで生活するのも難しいだろうし、また体調を崩してしまう恐怖もあります。保険会社さんの「働けなくなった時のための保険」というものを最近よく聞きますが精神疾患に罹患しているとたいがい保険には入れませんし、障害年金の受給が前提とされているそうで入れたとしても割高です。

 なので在職中は毎月そこそこの額を貯金して体調を崩して退職してはある程度回復して次の仕事が見つかるまでそれで繋ぐという事を繰り返していました。

 

 本当に悔しいことですが、障害年金の申請をしてみることにしました。楽をしたいわけではありません。仕事をする事が嫌になったわけでもありません。受給できたとして、年金だけで生活する気もありません。

 がんばれば一般雇用でも仕事を続けられると思っていました。新しい職場に移るたび、そうできるようにと思ってきました。障害者雇用でサポートを受けなくても、泣きながらでもずっとやってきた職種ならある程度勝手がわかるから大丈夫だと思ってきました。障害年金なんて、と恥ずかしくもあり情けなくも思います。

 

 でも残念ながら、それ以前にやらなければいけない事があるのだと思いました。私はそれをずっと先延ばしにしてきました。考えないように、見ないようにしてきました。それを考えなくて済むように生きてきてしまいました。

 私にとってはとても、つらく苦しい事です。また何度も苛立ち、落ち込み、子供のように泣いてしまうでしょう。今、一緒にいてくれているパートナーにも嫌な思いをさせてしまうと思います。これまでも常々嫌な思いをさせてしまっていたようです。それが、今回ブログを書くきっかけでもあります。

 

 私は、まだ「自分のために」何かを頑張ることができません。依存的な理由ですが「パートナーと一緒にいるために」なら頑張れます。大好きで、とても大事です。でも、私のせいでずっと嫌な思いをさせてしまった。私自身も不安になって、体調もメンタルも不安定で、嫌な思いをしてきました。

 どうしても時間がかかる事だと思いますが、少しずつでも変われたらいいなと思います。